【ALBUM EXPO OSAKA】12/1 wed ~ 12/12 sun
@UMEDA HEP HALLBRUTUSに川島小鳥の写真が載っていて、
今まで歯牙にもかけてなかったんだけど、未来ちゃんがかわいすぎて行ってきました。
ただの個展だと思ってたのですが、
「ALBUM EXPO」という写真をもっと身近に、
銀塩をもっと身近にっていうのがコンセプトのイベントだったんですね。
会場には親子連れも多く、いろいろな視点から楽しめるイベントだったように思います。
うっかり浅田政志が出展しているのを見たときは、
メロメロになって、メロメロ病で殺されるのかと思いました。笑
ピックアップされていた写真家はもちろん、
視野を狭めず、イラストレーターや漫画家、
俳優もいればミュージシャンから主婦のブロガーまでたくさんの人が出展。
(このレビューは覚えている人たちだけしかレビューしませんのであしからず。)アルバムは、本当にいろんな形があるのだと思いました。
始まりはデジタルというものの普及から忘れ廃れ始める銀塩の説明に始まり、
私たちにとって親しみのある佐野史郎の写真を展示。
モノクロのなかなか男の人らしい四角い写真でしたが、
ゆるい暖かさも残っていて、私はけっこう好きでした。
ストイックな家族アルバム【平間至】彼は、お嬢さんの写真。
笑顔もはな垂れもわめき泣く姿も、
どの写真にも1枚1枚に愛がギュッと詰まっているのが分かる写真でした。
家族写真の一番根底にあるものがある表現だと思います。
ご自身が語る「写真のいいところは、一瞬が永遠になる」という部分が見事具現化と言ったところでしょうか。
【伊東俊介】その横にある伊東俊介は、初だったのですが、
モノクロの本当に昔から撮りためた写真だったのだと思います。
昔の深みのある銀塩モノトーンから最後のちょろっとあったカラー写真に、
時代の移り変わりが面白く、また違う視点で記憶の中をのぞけた感じがします。
ユーモラス&記録の蓄積【梅佳代】興味深かった梅佳代のアルバム。
ただ詰めただけのプラスチックのホルダーにホイホイ詰めて約10年。
なるほど、梅佳代が撮る写真にユーモラスと親しみがあるのはそういうわけかと納得。
あのスナップ写真はやっぱり量がないと生み出されないよねっていうのを実感しました。
それはひとえに家族写真の思い出としても成り立つし、
うまく組み合わせれば作品となる。
基本の基本だけど、基本を置き去りにしてた私にとっては大事な何かを得たように思います。
【写真屋さんのアルバムサービス】その横は、最近巷ではやっている写真屋さんがアルバムを作ってくれるサービスを始めたけれど、
それの紹介のようなコーナーがありました。
でも、アイデアはいっぱい!
漫画家のタナカカツキ(かな?)が撮った「名画と白目」はなかなかシュール。
名画には目がいかない。笑
後ろにある名画を差し置いて、主役となった親子の白目はなかなか面白い試みだったんじゃないでしょうか。
アルバムとして振り返ってみたときに、そざかし話のネタになるのだろうなと羨ましくさえ思いました。
人が多くて誰が撮影したものかまでは覚えていないのですが、
写真立てにいれて展示していた髪の毛で文字を書いて撮影してた人の写真も
なかなか面白かったです。
あんな風に遊べるものなんだなって。
古くからある写真の形【りす写真館】モノクロの家族写真を綴った写真。
イベント入り口で写真を撮っていた人が、おそらくそのお店の方に違いない。
今時、改まって集合写真を撮る人も少ないでしょう。
私の父は集合写真を撮りたがる人ですが、恥ずかしがって撮りたがらない人もきっと多いと思います。
今日久々に、深瀬昌久の「家族」のような家族写真のように、
1年に1度撮った写真をアルバムに綴るのも面白いのかもと思いました。
だって、家族の絆がなくちゃ生まれない写真ですし。
愉快さと親しみ【浅田政志】愛すべき浅田政志。
いや、ただのファンなのですが。笑
久々に彼の生プリントを見ました。
相変わらずのユーモラスがプリントの中に存在していました。
会場に来ていたお客さんが
「ママ、この写真面白いな。」
「そうやな。今度、写真撮ろうか。」
という会話をしていたのが、この写真展の意図しているところであり、
家族とのコミュニケーションの新しい取り方の提案として浅田さんの写真は
形を見いだしていたのではないかなと感じました。
原点を正月のはがきの中にあったような紹介をしていて、
家族が何気なく子どもの写真をはがきに納めるところにあるのだと思うと
何が作品に繋がるのか分からない魅力も感じることが出来たように思います。
(このイベントはそう思わせることが多いけど)【川島小鳥】彼の写真はの中には子どものかわいさと、
マスコットキャラクタのようなかわいさと、
女のかわいさとがミックスされたような未来ちゃんが
存在していることかなと思いました。
そしてそれが、重厚すぎずさっぱりとした軽やかなプリントに
秘められているのかなとも思いました。
もっとプリントが見たかったけど、展示位置が込み合いやすい場所だったので、
目的の川島さんが一番さらりと見てしまったのが、
私の後悔どころです。
【写真にイラストを描く】けっこう面白いと思ったのに、名前をすっかり忘れてしまいました。
なかなか面白いなと思ったのに、イラストレーターさん。
たぶん何の変哲もない写真に自分でピックアップした好きな素材で
自由な発想でイラストを描き足していく。
それだけで新しい空間が生き生きとしてくるこちらまで楽しくなってくる写真でした。
彼が作った作品の中に絵本(?)があり、
はじめは自分で描き足したイラスト写真なのですが、
最後は子どもが自分の意志で自由に描けるようなテイストに仕上げていたことが
面白かったです。
知らなかった街の写真屋さん【フォトシエ】所謂プリンター。
写真を専門的に知っている人でないと親しみを持てない表現で
印刷機器の印象が強いので、このイベントでは「フォトシエ」と呼んでいました。
これは、街の写真屋さんに同一フィルムを渡してプリントしてももらうという
ガチンコバトル対決です。
意図として、銀塩写真にもう一度触れたくなるような愉快なブースだと感じました。
20店近くの店舗が様々な色で表現してきていて、
中にはブローニーは対応していませんというお店も。
これだけ自分に合う色の写真を出してもらうのに、
また視野を広げるいい機会になったなと思いました。
詳細はトークショーがあったので、トークショー記事にて。
【総評】アットホームな空間ですごく楽しく、
写真を純粋に楽しむ人、親子でアルバムを作ることを楽しむ人など
本当に豊かな客層が会場にいて、
アルバムという一番身近なもののことについて、
改めて感じるところがあったのではないかなと思います。
少なくとも私は「家族」をテーマに作品を作っていたので、
そのものの表現の多様さと、意外に難しい表現は要らないのではないかという
新しい見解も生まれました。
楽しく写真について触れることができる、
そんなイベントだったと思います。
2010.12.11 sat chikakiyo
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